去る５月１６日（金）１７：００からホテル仙台プラザにおきまして、２００８年度通常総会を開催致しました。来賓として香港貿易発展局の東京事務所長（日本香港協会理事）ベンジャミン・ヤウ氏御臨席のもと、８７名（委任状出席を含む）の出席を得て盛大に行われました。第１号議案「２００６年度・２００７年度の事業報告及び決算報告」、第２号議案「２００８年度事業計画（案）及び予算（案）」、第３号議案「会則の一部改正」、第４号議案「役員改選」の４議案について満場一致で可決され、最後に代表理事に選任されました小野寺初正氏より力強い就任の挨拶がありました。
　続く記念セミナーにおきましては、河北新報社論説委員の佐々木恵寿氏による「世界の食糧需給とアジア、日本」と題した講演がありました。佐々木氏は警告しています。「今や世界は食糧危機に直面しようとしている」と。東南アジアやアフリカ等の後進国の経済発展が引き起こす食生活の変化（肉食化）により、飼料穀物の需要が増大しています。バイオ燃料（エタノール）の生産が大きく増加したことにより、非食用穀物（とうもろこしやさとうきび）の需要も増加しています。また、国際市場への供給が特定の国（大豆・とうもろこしが米国やブラジルなど）に依存していることにより、不作等（ハリケーンなどの被害）の構造的な不安定など、近年間違いなく食糧危機が訪れることの可能性を示唆しました。食料の６割を輸入に頼る日本にとっては誰しもが身の震える思いをされたのではないでしょうか。
　そして、祝賀会では、村井知事と梅原市長に揃ってご参加いただき、短くも慈愛のこもったお祝いの言葉に、参加した会員の皆様も大変勇気づけられたことと思います。
　乾杯はみやぎおかみ会を代表して湯ノ原ホテルの菅原賀寿美様に音頭をとって頂き、来賓を交えての和やかな懇談となりました。途中、アトラクションとして、きらら学院の吉田彩さまのピアノ伴奏で大河原真歩さまの歌もあり、座を盛り上げていただきました。
　２００８年度も３つの部会を中心に活動を展開して参りますので、会員の皆様のより一層の御支援をお願いいたします。

村井知事、梅原市長とともに

河北新報社佐々木氏による講演