去る8月6日(水)香港宮城県人会の副会長で、香港で日本料理店「あげ半」を経営する安部隆孝氏が来仙されました。仙台で第96回全国料理業宮城大会が開催されることから、その会合に出席するために来日されたものでありますが、それにも増して、当協会の顧問でもある村井宮城県知事に会うことが一番の目的であった、と本人は話しております。
16時から15分間知事と懇談し、香港のおみやげとともに、県人会会員の皆様からの岩手・宮城内陸地震の被災者に対するお見舞いを持参されました。
また、夜は会長以下当協会会員との懇談会を、鯨料理で有名な「重箱」で開催しました。1月に香港を訪問したメンバーとの再会を喜ぶとともに、以前からお付き合いのあった友人も参加し、旧交を温めることができました。懇談会の席上、安部氏は2007年の香港飲食業界における日本食の状況を総括され、「ブームの持つ諸刃の剣ともいえる一過性を通り越して、もはや日本食は香港の食文化の中で確固たる地位を持つに至っている。数々の日本食レストランが新規開店し、まさに百花繚乱の趣があり、日本食を作れる料理人の奪い合いまで起こっている」と。また、「かつては『スシ』『サシミ』『テンプラ』『ラーメン』一辺倒だったのが、焼き肉やお好み焼き、どんぶり、手打ちうどんとそのレンジを広げつつある。いわば香港人の嗜好開拓とそのテストマーケティングを日本食レストランが担っている、と言っても過言ではない」とし、トレンドが高級化、多様化、チェーン化と三つに集約されると断言されました。
その後、会員の店「呑」にて開催された二次会にでは、代表理事や事務局長、そして、最近飲食店を開業した若手経営者等も参加するなど、和気藹々の中にも未来に夢を繋ぐ有意義な懇談会となりました。
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